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 婦人が職業をもって働くのは、これまではただ家計を助けるためだとか、お嫁入り仕度のためだとか云われてきましたが、そうでしょうか?

 いいえ、ただそんな一時の腰かけの気持ちでなく、婦人も職業をもって働くことによって、この社会をおし進めてゆく担(にな)い手となっていることを、はっきり知らねばなりません。

 では、三百六十万もの婦人たちはどんなところでどのように働いているか、その主なところをみてみましょう。