性労働の歴史

働く女性の歩み

第2期 「職業婦人 「職業婦人 」と「主婦」の誕生 <1911年 - 1929年>

第一次世界大戦や関東大震災などを経て、日本は工業化と都市化が急速に進んだ。経済の発展に伴って、新しい仕事が生まれ、女性の就労機会が広がった。働く女性の増加は「職業婦人」の裾野を広げていった。

第一次世界大戦期の急速な経済発展に伴い、都市では企業や官公庁で働く事務員などの需要が高まった。女性も事務員やタイピストなどの仕事に就くようになり働く女性が増加した。このような新分野の仕事に就いた女性たちは「職業婦人」と呼ばれた。職業婦人たちの多くは、高等小学校や高等女学校を卒業後、結婚までの一時期、就職して働いた。

女性が働くことに対して偏見は根強かったが、彼女たちは周囲から先進的な女性と見られることもあった。

また、女性による権利獲得や社会的な地位の向上を目指す動きが盛んになり「母性保護」や「女性の自立」のあり方をめぐって論争が展開されるようになった。

この頃、都市部の俸給生活者(サラリーマン)の妻として一家をきりもりしている女性を「主婦」と呼ぶようになった。